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無機・有機って?

筆者は、セメントやガラスなどの無機材料にかかわってきました。
そういえば、無機材料とか有機材料とか言いますが、そもそも何が無機で何が有機なの?無機・有機の機ってどういうこと?って思いませんか?

普段の言葉の中でも、「〇〇と✕✕は有機的に繋がっている」とか「あの作品は無機質的だ」とか使いますね。
こういった表現は、どんなニュアンスであるかはご存知と思います。
化学的には、有機は炭素原子を含む化合物(CO2、ダイヤモンド、炭酸塩などの例外がありますが)をいい、地球上の生物は、この炭素原子を骨組みにした化合物で構成されています。
無機はそれ以外です。また、機という文字は「機能」を意味しています。

つまり、有機とは「生命に係る機能がある」ということで、無機は「生命に係る機能がない」ということで付けられた言葉です。
いやいやちょっと待って。「無機だって生きるために必須の物質ありますやん。」って反論したくなりますよね。
まあ、そこは先人たちが知恵を絞って決めたことをですから尊重しましょう。

追記:SF作家のアイザック・アシモフの小説に、ある惑星でケイ素原子を骨組みにした生物が登場しています。
化学的に、炭素もケイ素も4価の原子であり、多様な結合が可能なことからの発想です。
その惑星では、有機・無機の定義が変わってくるのでしょうね。

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