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アドサーモの泡 起泡と発泡
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アドサーモで作った充填材は0.5mm~1mmの気泡が均質に入っています。
全体の体積のおよそ50%が気泡です。
そのため、比重(湿潤状態)は約0.7で水よりも軽い材料になっています。
さらに、乾燥状態にすると比重は0.4~0.5になります。
さて、アドサーモに含まれる気泡は、2種類あります。
ひとつは、製造時にミキサーの撹拌によって生成された気泡で、もうひとつは、注入後に化学反応によって発生する気泡です。
製造中に撹拌によって気泡を作ることを「起泡」という言い方をします。
石鹸で手を洗う時に泡が立ちますね。これと同じように外からの力で泡立てることです。
アドサーモでは、この起泡による泡の量は、アドサーモ充填材の体積の約10%です。
起泡による泡は、スラリーの流れやすさを向上させ、かつブリージング(固液分離)を抑制する性質を持っています。
(流れやすさは、気泡がベアリングの球のような働きをするのでベアリング効果と言います。)
さらに、気泡膜を強くして、壊れにくくする働きも持っています。
一方、注入後に反応によって気泡が作られることを「発泡」といいます。
こちらの泡は化学反応によってガスが発生することによって作られます。
これによって注入後に体積膨張します。
発泡による泡の量は、アドサーモ充填材の体積の約40%になります。