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一日の充填の高さ
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アドサーモ・サーモコン充填材の1日の充填高さを1m以下にすることを推奨しています。
理由は上下の密度差を大きくしないためです。
1m以上充填すると、下部の密度が高くなってしまいます。
これは、自重によって下部の膨張が小さくなることによっておこります。
膨張が小さくなるということは、出来高が少なくなることにもなります。
試験的に1回の注入で3.3mまで充填した時の状態を調べています。
内寸が高さ4m、幅36cm、厚さ3cmの型枠を立てて、上から充填材を注入しました。
(4mまで充填する予定だったのですが、途中で漏れてしまったため3.3mまでの試験になってしまいました。)
硬化したあと、型枠を解体して、充填材の密度(絶乾)を測りました。
その結果が下のグラフです。アドサーモ充填材の通常の絶乾密度は約0.45です。
上から1メートルまでの高さはほぼ0.45前後ですが、それよりも深くなると徐々に高くなっています。
この密度から膨張倍率を計算すると(計算方法は省略します)、膨張倍率は深さ1メートルまではおおよそ1.6倍ですが、それより深くなると小さくなります。
これは、自重の圧力で膨張が抑えられているためです。
膨張倍率が小さくなるということは、出来高が少なくなることになりますので、一度に充填する高さがあまり高くならないように注意する必要があります。
なお、アドサーモ充填材は半日程度で硬化しますので、翌日には上に注入できます。