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流動性と膨張の関係
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アドサーモ、サーモコンは高い流動性を持っています。
流動性を知る方法として「エアモルタル及びエアミルクの試験方法」JHS A 313に準拠したフロー試験があります。
平板の上に直径8センチ、高さ8センチの円筒を置き、円筒の中に充填材を入れます。
摺り切りまで充填材を入れたら、円筒を上へ引き抜きます。平板上に広がった充填材の直径をフロー値とします。
フロー値が大きいほど流動性が高いということになります。
アドサーモのフロー値は350mm以上、汎用サーモコンは300mm以上です。
いずれも他の空洞充填材と比して大きい値です。
ちなみに一般のエアミルクは約200mm、流動化処理土は180mm程度です。
このフロー値は製造直後に測定するのが通常の品質管理方法です。すなわち充填材を注入する時の流動性を測ることになります。
アドサーモ、サーモコンは注入後に気泡が発生して膨張しますので、時間経過でフロー値も変化していきます。
その変化を下のグラフに示します。
気泡発生による膨張とともにフロー値も下がってきます。
ちょうど、生クリームを泡立ててホイップクリームを作ると粘りが出てくるのと同じですね。
膨張がほぼ終了した時点でのフロー値は180~140mm。
まだ流動性がありこの時点で流動化処理と同程度の流動性があるといえます。