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温度がアドサーモに及ぼす影響
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アドサーモを使っていただいているユーザー様はご存知のことですが、アドサーモは夏場と冬場で膨張する速さが違います。
これは、セメントの反応速度が温度によって変わるからです。
アドサーモは、セメントのアルカリが刺激となって反応して発泡して膨張します。
この反応は温度が低いとゆっくりになり、温度が高いと早くなります。
温度とは、気温、水温、材料の温度などですが、最も影響するのは水温です。
最適な水温は１０～３０℃です。
とはいうものの、冬場は１０℃以下の水を使わざるを得なくなる場合があります。
０℃近い水温を使うと膨張が終了するまでの時間が３～４時間またはそれ以上になることがあります。
膨張が長時間になることは、作業的に時間がかかることになるばかりでなく、材料としても不均質な状態になり、強度も出にくくなり、あまり良くありません。
そのような時には、水の量を１０％減らして混練すると、膨張を幾分早くすることができます。
ただし、水を減らした分、体積が約１０％減りますのでご注意下さい。