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耐凍害性について
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コンクリート構造物が劣化する原因のひとつとして凍害があります。
これは、コンクリート内にある水分が凍結によって体積膨張することでコンクリートを破壊してしまうことで起こります。主に寒冷地で起こる劣化現象です。
さらに詳しく言いますと、凍害には2つのパターンがあります。
ひとつは、凍結と溶解を繰り返しながらコンクリートにダメージを与えるタイプ(凍結溶解)で、コンクリート表面からボロボロと崩れていく状態で劣化します。
もうひとつは、凍結した場所にさらに水が供給され、霜柱のようにどんどん氷が成長して剥離するように破壊していくタイプ(凍上)です。
サーモコンやアドサーモは用途的に地中や他の構造物に囲まれたようなところで利用されますので、直接、氷点下冷気に曝されることはないですが、凍害に対する抵抗性も評価しています。
試験は、サーモコンで行っています。
サーモコンを、含水調整していないもの(重量比含水率59%)、さらに水を含ませて含水率を63%、67%(飽水状態)に調整したもの3種類を用意して、恒温槽に入れ、-20℃~40℃の温度を8時間サイクルで繰り返し曝して200サイクルまで行いました。
サーモコンの外観と圧縮強度がどのように変化するかを調べました。
その結果、含水率3種類すべてで外観上の変化はなく、また圧縮強度もほぼ維持していることが分かりました。
この結果から、サーモコンは耐凍害性も有していると言えます。