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アドサーモ・サーモコンの透水性
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無数の気泡があるアドサーモやサーモコンの充填材は、空気や水が通りやすいイメージがありますね。
充填する場所によって水が通りやすい方がよい場合と通りにくい方がよい場合があります。
例えば擁壁背面の空洞を充填するケースでは水が通りやすい方が良いですね。
一方で老朽化して破損した埋設管の充填は水を通さないほうが良さそうです。
材料の水の通しやすさを透水性と言います。
この透水性を知る指標に透水率があります。
透水率はm/sという単位で表します。つまり、水が1秒間に何メートル浸透したかを表しています。
透水率が大きいほど水を通しやすく、小さいほど水が通りにくいということです。
土の透水率は下の図のようになっています。
1秒間に1メートル以上水を通すレキ(礫)質から1秒間に1億分の1ミリ(10-10メートル)しか通さない実質不透水な粘土まで様々です。
サーモコンとアドサーモの透水率は、それぞれ8.3×10-7m/sと8.6×10-6m/sです。
両材料に若干差がありますが、透水性が比較的低い材料であり、土の種類で言えば微細粒、シルト、砂―シルトー粘土の混合土と同じ程度です。
そのため、前例の擁壁背面の空洞を充填する場合は、別途水抜き管を設置したほうがよいと考えます。