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宇宙創成

以前、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」をご紹介しました。

今回は同著者の「宇宙創成」を紹介します。

内容は題名通り宇宙がどう誕生したかということなのですが、こういった本は溢れるほどありますよね。

ベストセラーになった本を挙げると、車いすの天才物理学者スティーブン・ホーキングの「ホーキング、宇宙を語る」(1989)、カール・セーガンの「COSMOS」(1980)など、その名を馳せた有名科学者が名著を出しているにも関わらず、ジャーナリストのサイモン・シンがこの分野に後発で挑んでいます。

 

「大丈夫か?サイモン・シン。」って思いましたが、

この世界(宇宙)はどうやって出来た?という古代から続く疑問に対して、取り組んできた人々に焦点を合わせて話が進みます。

「真理はあるだろうけど、それを探すのも見出すのも人なんだよ。人は真理をどん欲に求めるが、一方で感情や盲信があるのも人なんだよ。」とサイモン・シンが言っているように思います。

探求する人々のドラマを描いているスタンスは「フェルマーの最終定理」と同じで読んでいてワクワクします。

現在多くの学者に信じられているビッグバン理論も一朝一夕で生まれたものではなく、様々な異論との闘いや整合などを経て現在に至っていることが知れた一冊でした。(実は上・下の2巻です。)

それにしても、このサイモン・シン、ものすごい情報収集の能力と行動力には驚かされます。

 

追記:「宇宙創成」(2009)は「ビッグバン宇宙論」(2006)の単行本です。

   上の画像は、りゅうこつ座のイータ・カリーナです。

 

 

サイモンシン

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