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牛は丸
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「牛若丸」ではありません。
NHK教育テレビの宇宙白熱教室という番組で、当時アリゾナ州立大学の宇宙物理学者ローレンス・クラウス教授の授業の第2話で出てくる話です。
2014年放映なのですがYoutubeで見ることが出来ます。
「物理学者の秘密のお仕事」という題名です。
物理学者が複雑な宇宙と向き合うためにどんな道具(考え方)を使っているかを紹介するという内容です。
難しい話はほとんどなく教室には子供から老人まで幅広い生徒(?)が聴講しています。
物理学者の性格を表すジョークで、こんなことを言っています。
エンジニア、心理学者、物理学者が牛の搾乳を向上させるために依頼された。
エンジニアは搾乳管を太くするなどのアドバイスをし、心理学者は牛に安らぎを与えるために牛小屋を緑色にしなさいとアドバイスした。物理学者は、まず黒板が必要だと言い、大きな円を描き「牛を丸と考えましょう。」と言った。
世界は複雑だが、些細なことは無視していい。
そうすれば世の中は単純になり、普遍的な法則や真理が見えてくる。というわけです。
だから牛を真ん丸と考えてもいろいろなことが分かってくるという訳です。
日ごろ、水セメント比が○○%違ったら強度が○○%弱くなるとかやっている筆者にとって反対のことですが、「物事をおおざっぱに捉える」という見方に変えると、これまでと違った本質が見えてくるかもしれませんね。