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特許審査官は鬼?

以前、特許庁の審査官数名の方とお話ししたことがあります。
審査官は出願された発明を特許にしていいかどうかを審査する役職です。

特許を出願した人なら経験したことがあると思いますが、審査官から「出願した発明はこのままでは特許になりません」と返答がくることがあります。
「拒絶理由通知」という書類です。
統計によれば審査を受けた発明の約85%がこの拒絶理由通知を受け取るようです。

折角お金も時間も掛けたのに拒否されると、審査官を「鬼」のような存在に思ってしまいます。

しかし、私が会ったすべての審査官は、「産業の発展に役に立つかどうか」を念頭に置いて審査していると言っていました。
もちろん、発明した技術が新しい技術で役に立つものであることが必要ですが、産業の発展に貢献している熱意を伝えると、審査官も人の子ですので、なんとかしてあげたいという気持ちになるそうです。

拒絶理由通知の文章は、無感情で無機的なものですが、実は「こうしたら特許になるよ。」というヒントが隠されていることがあるのです。
つまり、審査官を発明者の敵(?)にするのではなく、よき助言者として対応すると鬼ではなくなりますよ。

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