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ドラゴンの年
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十二支の中で唯一架空の生き物である辰。
そもそも干支を考えた古代中国では竜(=辰)が実在していると考えられており、神獣・霊獣とされていたため干支のメンバーに入れなくてはいけないと考えていたのです。
なぜ竜が実在していると考えていたのか?
それは中国では恐竜の化石が多く見つかっており、それが竜だと信じていたのです。
まあ、日本語でも恐竜で「竜」の字が使われているのでその連想もさもありなんですね。
また、竜が実在していたと考えたもう一つの説があります。
それは揚子江アリゲータ(別名揚子江ワニ)です。このワニが竜の親戚だと考えたのではないかといわれています。
実はこの揚子江アリゲータ、大分県でも化石が発見されているそうです。
ところで、タツに充てる漢字には「辰」「竜」「龍」の3つがあります。
「竜」「龍」はリュウとも読みますが、これらの漢字には違う意味があるのでしょうか?
「辰」も「竜」も「龍」も同じであり、どれも英語で言う「ドラゴン」だそうです。
ただ、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は実在する坂本龍馬をモデルにしていますが、あえて「竜」を使うことで作品中の人物であると区別したということです。
漢字的には「竜」は常用漢字で「龍」は常用外漢字となっています。
画数からみても「龍」より「竜」の方が少なくなっているので、もともと「龍」があって簡略化して「竜」になったと思われがちですが、どうも先に「竜」があって、そこにいろいろな装飾や模様が加わって「龍」になったというちょっと変わった由来があるそうですよ。
ちなみに「辰」は干支の時につかわれるシンボル的漢字で、鼠の子、牛の丑と同じ使われ方です。